参議院選挙は予想通り、というか、予想以上の結果だった。自民党の議席が半減し、民主党が大勝するという非常にわかりやすい結果。これは国民が「お灸を据えてやろう」と国民をバカにした政治家の皆さんに対するお仕置きなのだろう。
元テレビ朝日の丸川氏は大激戦の上で当選した。まあ、この人も住民票問題や演説の方法、政策の中身の無さなどから、「場が読めない」感じの人ではある。何年も投票に出かけた事のない人を当選させる東京都民は・・・・・・。
彼女に当確が出た時の記者会見。
よくある「バンザイ」ムードではなく、雰囲気がお通夜みたい。丸川氏も悲痛な感じがした。それもそのはず、次点は自民党のベテラン候補。読みが甘かったのか、票を食い合ってしまった訳だが、戦力としては新人よりもベテランの方が良いのだから、自民党関係者は悔しい思いをしているとは思う。保坂氏>丸川氏というのが自民党のシナリオだったのだから。
彼女は安倍首相の鶴の一声で擁立された訳だが、安倍首相が「辞めない」といっているのは「辞められない」という事であり、中川幹事長と青木参院会長が引責辞任するとなると首相のブレーンは一気にいなくなる。応援演説に来た人が彼女の味方という図式にはならない事は当たり前だが、新人議員がベテラン議員を同士討ちしてしまったのでは、政治家としての一歩を踏み出そうにも自民党の中での激しい嫉妬やイジメに耐えなければならない可能性が大きく、茨の道ではないかと思うのだ。
この後、彼女には数々の試練と屈辱が待っている。
保坂氏を押していた自民党東京都連との相当な軋轢が予想されるが、その時、彼女を擁立した人が自民党の要職に残っていたとしても、昨夜のテレビでの平沢氏の素っ気ない態度を見る限り、彼女を守る事はしないだろう。つまり、自民党本部&東京都連からいじめられる可能性が大きいという事だ。
局アナ時代の彼女は評判が良かったらしい。クールな見た目とは違い、東大卒の学歴をひけらかす事なく、腰が低くリベラルで人間味溢れる人と色々なメディアで見聞きした。また、10年前のインタビュー記事を見ても、母子家庭で育ったと言っており、母親の病気も嘘ではないのだろうから、「実家に仕送りし続けている苦労人」は本当なのだろう。
「自分の声を届けるには政権与党に行くしかない」というのは誠に正論だし、彼女の上昇志向はわかりやすくて大好きだ。だが、諸々の状況を鑑みるに「落選した方が良かった」と思うのは私だけではないだろう。
国会議員は公人である。
公人にはプライバシーはないから、赤城農水大臣の次のターゲットとしてマスコミのバッシングを受ける事は大いに考えられる。住民票を移していないくらい抜けているのだから、ボロがたくさん出てくるだろうと思う。
彼女が選挙権を取得していなかった事で、選挙期間中は「頭を下げたってダメだかんな!」と怒鳴るオヤジに向かって泣きながら「申し訳ございません」と頭を下げ、皆の前で泣きながら頭を下げ、お詫びをし続ける彼女を見るのは実に辛かった(いくらなんでも彼女に対してあそこまで責める権利はないと思う)
こういう不器用な上昇志向を素直に「かわいい」と思う人もいるだろうが、前首相の明言である「国会議員は使い捨て」というセオリーに立脚すれば、散々利用されて捨てられるというエンディングはほぼ想定内。しかも、歴史的大敗で後ろ盾となる大物の存在も危ういのだから、これからは想像を絶する様な屈辱の日々が待っているだろう。
慶大の教授が「彼女は頭の良い人だから使い捨てされるのもわかってるだろう」という主旨の発言をしていたが、それがわかった上で、想定外の試練が待っている事がわかっているからこそ、あのお通夜みたいな記者会見になったのだろう。
フジテレビ前(フジの番組ロケ中)の演説によって芸能界を敵に回し、テレ朝のアナウンサーが異口同音に総攻撃していたのを見ると、彼女の味方はほとんどいないと思われる。
女子アナでいれば良かったのに。かわいそうだ。